こんにちは!
今回は前回の記事
【ニンテンドースイッチ】プロコンを分解してスティック不具合を5分で解決する方法の続きという事で前回の修理+αのはんだごてを使った部品交換による修理を行ったので、実際に行った方法を画像を使って解説していこうと思います。
はんだごてを使うという事で、今回は前回よりも事前に準備する物が多くなりますが、道具と必要部品を全て揃えても1500円前後で済むので挑戦する敷居は低いです。
接点復活剤で直らなかったプロコンのスティックを自分で修理する方法
前回の記事にある私のプロコンの右スティックですが、接点復活剤をかけたり部品の中身を入れ替えても症状は変わらずで、画像のようにした方向へ入力される状態になっています。
スティックの修理に関してですが、今まではスティックの根本部分を全交換しなければいけないという情報が出回っていた為、部品交換の難易度はそこそこ高めでした。
今回紹介する方法は部品の一部を取り外して交換するだけなのでかなり難易度が下がりました。
準備する物
コチラは今回の主役となる部品です。各スティックに2個使用されているので4つあればコントローラー1台分となります。
今回は右スティックのみの修理なので失敗用に+1個用意の計3個購入しました。
- はんだごて……ダイソーで500円で買えます。日常的に使うならネットでもっとコスパの良いはんだごてが買えますのでそちらを選びましょう。
- はんだ……部品のはんだ付けに必要です。ダイソーでコテと一緒に買えますが、結構短いのでコスパは悪いです。(私はダイソーで買いました)
- はんだ吸い取り線……部品を取り外す際に溶かしたはんだを除去するのに必要です。ダイソーにあるらしいですが、私の近所のダイソーにはなかったのネットで取り寄せました。
- コテ用のスポンジ……こて先の掃除に必要ですので必ず準備しましょう。こちらも近所のダイソーには無かったのでネットで購入。
- はんだごて用の台……買うのを忘れたので急遽作成しました。車のジャッキアップに噛ます木材に木ネジを4本挿してコテをホールド出来るようにしました。
- ピンセット……画像に撮り忘れましたが、部品の取り外しの際に必要なので準備しましょう。100均でも買えます。
揃えるのが面倒な方ははんだごてセット+吸い取り線を購入しておけば一通り必要な物は揃うので楽ちんです。
必要最低限でいいわ!!という方はこっちがオススメ
コテ台がかなり簡素なので扱いに注意しましょう。
部品の交換方法
基盤の分解部分までは前回の記事に載せてあるのでそちらを参照してください。
【ニンテンドースイッチ】プロコンを分解してスティック不具合を5分で解決する方法
前回の記事通りに進めると前面カバーが付いたままになっていると思います。
今回の修理では基盤を取り外す必要がある為、まずは前面カバーを取り外します。
前面カバーは基盤とフラットケーブルによって接続されているので、フラットケーブルをコネクタから外して前面カバーを取り外します。
画像ではフラットケーブルが外れてしまっていますが、本来はここにフラットケーブルが付いています。
フラットケーブルの根本にケーブルを抑えるコネクタがあるのでそれをピンセットか指で立ち上げます。
このように立ち上げると、フラットケーブルが外れます。
これで前面カバーが取り外せましたので、スティックを引き抜いて次の作業に移ります。
コントローラーの持ち手部分には振動用のモーターが取り付いています。
このモーターは基盤に接続されているだけでなく、両面テープで背面カバーにくっついているのでカバーの外側から押し出して無理矢理剥がします。
出来れば先が尖っていない物で押しましょう。私はニッパーで押しました。
そこそこ硬めに接着しているので強く押さないと剥がれません。(怪我に注意しましょう)
先ずは基盤の止めネジを外します。赤丸で囲ってある部分のネジを外せばOKです。
白い部品は止めネジを外してから上方向にカチッと鳴るようにズラすと取り外せます。
ネジ、白い部品を取り外したら基盤をめくります。コネクタに強く引っ掛けると基盤を痛めるので注意しながら作業してください。
基盤をめくるとねじ止めされた部分が一ヶ所あるので外します。
これでようやく基盤が取り外せます。続いてはんだの作業に移ります。
今回はRスティックなのでこの3ピン×2を外していきます。
外す為には一気に溶かす必要があるので、まずは赤丸の部分にはんだを盛って3ピンを繋げましょう。
繋げたら反対側から緑の部品を引っ張りながら真ん中のピンにはんだごてを当てると部品を引き抜く事ができます。
基盤がガタついてうまく外せない場合は誰かに基盤を抑えてもらうと楽にできます。
同じ要領でもう片方の部品も取り外しましょう。
取り外した部品です。部品の取り出しで開いたりしたのでピンの根本が曲がっていますね。
はんだ吸い取り線で基盤に残ったはんだを吸い取っていきます。綺麗になったら接点復活剤を綿棒かなんかに付けて軽くぬぐっておきましょう。(エレクトロニッククリーナーや無水エタノールがあればそちらの方が良いですが、接点復活剤やコンタクトスプレーでもOKです)
続いて新しい部品を取り付けます。穴にピンを差し込んでから部品と反対側を強く摘まむとパチッとハマります。(かなり硬いです)同じ要領でもう片方もハメましょう。
部品を付けたら基盤をひっくり返してはんだ作業です。
3ピンがそれぞれくっつかないように薄く盛るのがポイントです。
久しぶりにはんだをやったので盛り盛りになってしまいましたが、とりあえず成功しました(笑)
はんだ付けが完了したらこれまでと逆の順番に組み立てを行うだけです。振動モーターは元の位置に戻すだけでも特にガタツキとかが気になる事はないので問題ないでしょう。(気になる方は適当に両面テープで貼れば良いと思います)
組み立てが完了したら、チェック作業に移ります。
コントローラーの補正へと移ります。(私の場合は画像のように初期位置が若干右にズレていました。)
Xボタンで補正するを選択し各チェック項目をクリアし
補正完了後に+マークで安定すれば修理成功です。(私は成功でした。)
さいごに
修理完了後1週間使用していますが、今の所不具合は無く非常に順調に使用出来ています。
色々と準備が必要な作業にはなりますが、一度直せれば次回同じような症状になっても部品代だけで済むので非常に経済的です。
ただ、プロコンはジャンク品としての需要もあるので、スティックの不良程度ならフリマアプリで2500円前後で売る事が可能です。
売ったお金で新たに1年保証付きの新品を買うのも手ですが、ちょっとやってみようかな?という気持ちが少しでもあるならば自分での部品交換に挑戦してみる事をおすすめします。