こんにちは!
RAZERより8月12日に新型ヘッドセットとして
『BLACK SHARK V2』
『BLACK SHARK V2 X』
の2種類がラインアップされました。
レーザーの最新ヘッドセット2つの聴き比べ等々完了しましたー
— GamingGadget/月間22万PV突破しました🎉 (@Gaming_Gadget_) August 22, 2020
ザックリ言うとPCなら上位モデルのV2でスイッチやPS4なら廉価版のV2で充分です。
マイク性能はどっちも高め
V2のほうが高音質且つ中高音刺さり気味だけどバランスは良い
明日中には記事まとめたい。#RAZER#ヘッドセット#BLACKSHARKv2 pic.twitter.com/trJIZJp8ka
既に『BLACK SHARK V2』に関してはレビュー完了しているのでそちらに関してはコチラの記事をご参照ください。
【RAZER】高性能サウンドカード付き新型ヘッドセット『BLACKSHARK V2』をレビュー
ちなみにですが、ツイートにあるように上位モデルはPC向け、廉価版はPS4やスイッチ向けだと先に書かせていただきます。(理由は後ほど)
ですので本記事は
・PS4やスイッチでV2とV2Xどちらを選ぶか迷っている方
・V2Xの詳細を知りたい方
向けの記事構成となっています。
記事をアップしてから1年近く経過しましたが、今でもV2Xはお気に入りですぐに手の届く位置へ配置しています。
タップ出来る目次
RAZERの新作ヘッドセット『BLACK SHARK V2 X』をレビュー
まずは『BLACK SHARK V2 X』単体でのレビューをしていきたいと思います。
さっそく製品スペックから見ていきましょう。
接続方式 | 有線(3.5mm アナログ) |
周波数特性 | 12Hz~28KHz |
ドライバー | TriForce 50mm ドライバー |
重量 | 240g |
マイク | 単一指向性 |
マイク周波数特性 | 100Hz ~ 10KHz |
スペックを見て圧巻なのは重量ですね。大口の50mmドライバーを積んで240gはかなり軽いです。軽さは正義なので期待値高いです。
続いて本体と付属品をチェックします。
BLACKSHARK V2 Xと付属品一覧
- BLACKSHARK V2 X 本体
- 分岐ケーブル
- キャリングケース
- アクティベーションコード付きカード
- 取説とステッカー
こちらが本体と付属品の一覧になります。
アクティベーションコード付きカードは7.1chのサラウンドシステムを使う際に必要となります。
ただ、Windows10の64bitのみ対応なので注意してください。
BLACKSHARK V2 X 本体
本体は黒を基調に緑のアクセントが利いていて非常にREAZERらしい仕上がりとなっています。
コチラ本体正面になります。
密閉感を強める為か、V2よりも少々側圧は強めに感じました。
コチラ左側面になります。
ボリュームコントロールやワイヤーの斬新なデザインが目を引きますね。
ボリュームコントロールはこんな感じです。
左に回すとupで右でdownです。
感覚的に最初は間違えますが、すぐに慣れるでしょう。
コチラマイクのミュートスイッチになります。
ワンタッチでミュートなので素早く押せます。
右側面は何もないのでスッキリしています。
コチラ背面になります。
ちょっとワイヤーを伸ばした状態が一番カッコよく収まります。
コチラはヘッドバンド上部になります。
「RAZER」と印字されていますね。
ワイヤーを全開に伸ばしてもケーブルにテンションが掛からないようになっていますのでご安心を。
実は黒色でロゴが印字されてます。渋い。
こちらはゴム製のケーブルになります。
高級縄跳びの質感に似てます。(サラッとした感じ)
ケーブル長さは1.3mです。プラグは3.5mm。
イヤーパッドは耳に当たる部分がサラッとした素材になっていて(ウィンドブレーカーっぽい?ような感じ)
それ以外の部分がレザーになっています。
ですので遮音性はかなり高めでゲームプレイ時にはかなり集中できます。耳に当たる部分がレザーではないので蒸れ対策もしっかり施されています。
また、厚みがかなりあるのでクッション性にも優れていて、側圧をあまり感じない点も非常に良かったです。
コチラはドライバーになります。細部に穴が開いているので籠りは少なそうです。
斜め設計。耳への干渉はなさそう。
BLACKSHARK V2 X 装着イメージ
取り付け正面の見た目はこんな感じになります。
スライダーを限界まで伸ばすとかなり下がります。
ここまで伸びるスライダーは珍しいのでいつも頭頂部に窮屈感を感じている人はかなり快適に感じると思います。
取り付け左側面になります。
RAZER=丸型なイメージが強いので違和感がありますが、全体的なフォルムとしてはカッコよくまとまってます。
取り付け右側面です。
側面や背面は人に見られる位置なのでどのように見えるか把握しておきたいですね。
左斜めから。
マイクでかっwww
6mmあるので目立ちますね。
その変わり高感度で高音質です!(配信で使えるレベル)
本体の設定(サラウンドシステム)
Windows10の64bitのみ対応と条件厳しめですが、優秀なサラウンドシステムだったので紹介していきます。
https://www.razer.com/71-surround-sound
へ飛んでダウンロードをクリックしインストールしてください。
インストール後にコードの入力を求められるのでその時にカードに記載されたコードを入力します。
進めていきこの画面になったらデフォルトの再生デバイスで7.1surround soundを選択します。
選択後に
この右側の▲が消えればOKです。
消えました。
これで7.1surround soundが正しく使える状態になりました。
続いて出力するデバイスを変更します。
今回は直接PCに挿して使用するので私の場合はRealtek(R) Audioを選択します。
続いてサラウンドサウンドの有効化をONにするとサラウンドが有効になります。
右上の歯車から言語や自動での起動を設定できます。
設定が完了したらキチンと出力されているか確認しましょう。
迫力ヤバイです。全体的に音に厚みが増すので画面の綺麗さも相まって臨場感が凄いですね。
ちなみにですが、7.1surround soundは選択した出力先に対してサラウンドを有効化できるので、MIXAMPを通した音声もサラウンド化可能です。
もともとMIXAMP自体にはサラウンド機能が備わっていますが、EQで好みに調整した設定を好きなサラウンドで鳴らせるのは魅力的です。
フォートナイトで音質をチェック
- V2XをPCに直挿し
- V2XをPCに直挿しでサラウンドON
- V2XをPS4のコントローラーに直挿し
PS4版の検証を行う理由としては、V2Xは価格的に買い求めやすくサラウンド機能もWindows10の64bitのみと条件付きな為、PCユーザーよりもPS4やスイッチ版向けに作られたと感じた為です。
V2Xの箱自体にもPS4やスイッチの記載はありますのでしっかりサポートされていると考えて良いでしょう。
マイクの感度に関して
PS4で息子にV2Xを付けてもらってマイクチェックした所、マイクの感度が上位モデルのV2と同様に高めなのでマイクの位置に気を付ける必要がありました。
ちなみにマイクが近いとこんな感じに音割れします。音声は実際にフォートナイトをプレイ中の私と息子の音声を抽出しました。
環境音も結構拾ってしまうので、入力ゲインの調整ができないスイッチは注意が必要です。
PS4では設定からマイクレベルの調整が行えるので程よく調整しましょう。
PC版フォートナイト
PC直挿しの場合は性能によって音質に変化があるので一概には言えませんが、私の環境では非常にクリアでこれまでのRAZERとは違い、中高音寄りのチューニングとなっていました。
50mmドライバーを積んでいるだけあって解像度も高めで足音がしっかり聞こえました。息子にも聞いてもらいましたが、「めっちゃ聞き取りやすい」と絶賛してました。
PC版フォートナイト(サラウンド)
続いて7.1chサラウンドにてフォートナイトをプレイしてみました。
音の籠りは感じるんですが、敵との距離感が掴みやすかったり、足音の方向はくっきりしていて聞き取りやすかったです。
ただ、多人数が一か所に集まると反響も相まって索敵時に混乱しました(笑)バトロワならスクワッドよりもソロモードなど乱戦になりにくいモードで活躍する機能だと感じました。
モンハンのようなアクションゲームならめちゃめちゃ迫力が増すので色々試したくなるサラウンド機能でした。
PS4版フォートナイト
PS4版フォートナイトでも試しにプレイしてみましたが、コントローラー直挿しでもしっかりと音は聞こえましたし、足音の判別も可能でした。接敵時でもリロード音や武器チェンの音まで聞き取れたので解像度は高いです。
息子にもPC同様にPS4でも使用してもらって数試合遊びましたがPC版同様に「音はかなり聞き取りやすいし、敵の位置もちゃんとわかる」と高評価でした。
マイク音声に関してはしっかり聞けますが感度高めなのでマイク位置による音割れに注意ですね。ただ、マイク音声自体は非常にクリアで聞き取りやすいのでフレンドからクレームが付く心配はないでしょう。
V2とV2Xの比較
今回ご紹介したV2Xと上位モデルのV2の比較を行っていきたいと思います。見た目や付け心地は近いですが、細かい部分で差別化が図られています。
ケーブルのカラーと素材の違い
左がV2Xで右がV2です。
V2Xはケーブルのカラーが蛍光緑でゴム製ですが、V2は黒の編み込みとなっています。
比較すると編み込みのほうが束ねやすく汚れが目立たないメリットがあります。ゴム製の素材ですが、太い訳ではないので特段扱いにくいといったことはありませんでした。
側面のロゴとケーブルの素材
ロゴが緑色なのがV2です。ヘッドバンドへ伸びる側面のケーブルは色が同じですが、素材はV2Xがゴム製、V2が編み込みとなっています。
イヤーパッド
左がV2Xで右がV2です。
V2Xはサラッとした生地とレザーの2層構造ですが、V2は通気性に優れたメッシュタイプとなっています。
肌ざわりや通気性だけでなく音質にも違いは出ていて、V2のほうが音の抜けが良く中高音のサウンドにも伸びがありました。
ヘッドバンド
左がV2Xで右がV2です。
V2のほうが凝った作りになっていて高級感があります。
ヘッドバンド
左がV2Xで右がV2です。
ヘッドバンドも素材が違いますが、V2Xは頭頂部に当たる部分の素材がレザーとなっています。
V2に関してはイヤーパッドと同様の素材が採用されています。
頭頂部の素材は3万円クラスのハイエンドモデルでもイヤーパッドに合わせたりあえて違うレザーにしていたりとマチマチですが、個人的には厚みのあるレザーが好みです。
理由としてはレザーのほうが匂いが付きにくくメンテナンスもしやすいからですね。
ただし、レザーは経年劣化でボロボロと剥がれてくるので汗をかきやすい方は小まめにメンテしましょう。
マイクの違い
V2Xはマイクの取り外しができませんが、V2は取り外し可能です。
マイクの性能はどちらも100Hz-10KHzと同じで、実際の聞こえ方も変わりありませんでした。
サウンドカードの有無
V2にはサウンドカードが付属します。
このサウンドカードがめちゃめちゃ優秀で、このサウンドカードの存在が価格差に表れていると思います。
EQにノイズキャンセリングにサイドトーンとFPSをガチりたい方向けの機能は全部入り状態です。
しかもどの機能も取って付けたような性能ではなくしっかりと機能していて使い勝手も良いです。
ドライバーの違い
階層の一番上の部分がダイアフラムと呼ばれる振動板なんですが(イヤーパッド外すと見えます)、V2はその部分にチタンコーティングが施されています。
画像はV2XとV2の周波数特性になります。V2のほうがチタンコーティングにより周波数の振れ幅が少ないのが見てとれると思います。
実際に聞き比べてもV2はV2Xにくらべ高域での安定性が高く、全域で自然に鳴っているように感じました。ただ、チタンコーティングの影響かV2のほうが音の残り(残響感)は強めに感じました。
7.1SurroundSoundとTHX SPATIAL AUDIOの違い
V2Xでは7.1SurroundSound
V2ではTHX SPATIAL AUDIO
がそれぞれ利用可能となっています。
どちらもサラウンドなんですが、RAZER公式によるとTHXはよりゲームに特化したサラウンドシステムで、THXゲームプロファイルといった特別な設定を適用できるようになっています。
THXゲームプロファイルには
・周囲の音を忠実に再現するTHX 環境モード
・爆発音を低減し敵が発する音をブーストするTHX 競技モード
の2種類が用意されていて、環境に応じて使い分けが可能となっています。
7.1SurroundSoundとTHX SPATIAL AUDIOの感想
7.1SurroundSound
Windows 10 64-bitと使用環境が限られてしまうデメリットがありますが、環境さえ整えば出力デバイスを選ばずにサラウンド化できる点が非常に魅力的でした。
お風呂感は無くサラウンドとしての性能も高水準で足音の方向や距離感はしっかり感じ取れましたし、臨場感もありました。
約8,000円のヘッドセットでこのサラウンドシステムまで入手できるのは普通にヤバイです。優秀なサラウンドシステムが欲しくてゲームはCSでプレイする方にはぶっちぎりのコスパを発揮します。
THX SPATIAL AUDIO
専用プロファイルが準備される等、非常に魅力的なサラウンドシステムなんですが、私自身がプレイしているフォートナイトでは専用プロファイルが準備されていなかった為、体験できなかった点が非常に残念でした。
また、サポートに入っていないゲーム(フォートナイト)でのサラウンドの場合は7.1SurroundSoundのように環境を絞っていない為か、若干音の籠りが強く出ているように感じました。
ただ、定位感はしっかりしていたので後々サポートされれば変わる可能性は大きいです。(RAZERさん、フォートナイトへの対応お願いします)
ですが、THXにサポートされているゲームは非常に多く、APEX、COD、シージといった人気のFPSで使用可能なので、それらのゲームをプレイしている方はTHX×V2の組み合わせで最高の体験ができるかもしれません。
どっちが買い?
お金に余裕があるなら使用環境に関わらず当然V2を買うべきですが、PS4やスイッチで使うけどお金にそこまで余裕が無い場合は、V2Xで全然良いと思います。
PCで使うならV2を買うべきで、特にTHXに対応したソフトで遊んでいる方は尚更買うべきだと思います。
正直、約13000円の価格でこのレベルのサウンドカードが付いてヘッドセット自体も軽量で扱いやすく人を選ばない自然な音を鳴らせるなんてハズレな訳無いんですよ。
安心してポチってください。
まとめ
【価格破壊】どっちを買う?RAZERの新作ヘッドセット『BLACK SHARK V2 X』を比較レビューということで単品レビューからの比較になりめちゃめちゃ長い記事になりましたが、
兎にも角にも今回の新作『BLACK SHARK V2』『BLACK SHARK V2 X』はどちらも価格破壊レベルの良ヘッドセットだと言うことはお伝えできたと思います。
これまでのデザインや音の作りとは一味違った新しいRAZERを是非体験してみてはいかがでしょうか。
それでは!