2018年の3月に発売されて以降、最強の有線ゲーミングヘッドセットとして常に支持されてきたゼンハイザーのGSP600ですが、ゼンハイザーのゲーミング部門EPOSから新たにGSP601、GSP602とカラー違いのモデルが新たに販売開始となるなど、まだまだGSP600シリーズの独走状態は続きそうです。
そんなGSP600ですが、当ブログでは未だに未レビューでした(爆)
理由としては単純に私の使用環境に適したヘッドセットではなかったからですね。GSP600は重くて(390g)密閉型(遮音性が高い)のヘッドセットです。
私はリビングに面した個室にPC環境を整えてブログ書いたりゲームをしたり動画を撮ったりといった事をしていますが、ゲームや動画編集作業中にはヘッドホンやヘッドセットは欠かせません。
しかし、使用するヘッドセットの遮音性が高いと外の音が聞こえなくなってしまう為、家族からの呼びかけやインターホンの音が聞こえなくなる等いろいろと不便な点が出てきます。
重量も重要で、重いヘッドセットは長時間の使用にはあまり適していません。1日2時間程度の使用であればそこまで問題は無いかもしれませんが、私の場合は350gを超えてくるあたりから首や肩への負担が掛かってくるので1日3~4時間ヘッドホンを着用する私にはGSP600は重すぎました。
そんな理由から発売後すぐにGSP600を購入したものの、数度使用した後に箱にしまって長期保管していたのですが、GSP301や今後PC38Xがもう少しで届くので改めてGSP600を使ってみようと思い、今回レビューすることにしました。
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【レビュー】定位最強なGSP600の重さや締め付けはどうなの?
GSP600は390gと重量はかなりありますが、スプリッド式のヘッドバンドが採用されていて頭頂部へは負荷が掛からないようになっているので、よくある頭頂部の痛みは感じない作りになっています。
これは廉価版であるGSP301でも同じですね。
この方式は本当にすばらしいので各社真似して欲しいです。これにするだけで評価がガラッと変わるヘッドセットは山ほどあると思うんですよね。
地味に便利なL字プラグ。PS4のコントローラーに挿す場合はL字のほうが傷みにくいのでおすすめです。
ゴツさMAXですね。この見た目は本当に好みが分かれると思います。
TVドラマのPCヲタクキャラがたまに使ってたりもしますね。
装着時の主張はかなり激しいです。
側面はさらに特徴的でメカメカしいデザインとなっています。
かなりガッチリした見た目ですが、ヘッドバンドとの接続部分はサイドにチラッと見えている銀色の部分のみで、上下左右に大きく可動するので人を選ばずフィットするようになっています。
GSP600の良い所は右側にボリューム調整のダイヤルが仕込まれているところ。
FPSゲーのボリューム調整って移動中に行う事が多いと思うんですが、大抵のヘッドセットってなぜか左にボリューム調整が付いてたり、リモコンだったりします。
左に付いていると移動中に左手で操作ができないし、リモコンだと一旦手探りでリモコンを探してからダイヤルを探して回すといった作業になりますが、GSP600はイヤーカップ右側にダイヤルがあるので移動中にフリーな右手でボリューム調整を行うことが可能です。
GSP600以外だとGSP500やGSP300、ASTROのA50なんかは右側にボリューム調整ダイヤルが付いてます。
背面から見るとイヤーカップとヘッドバンドの接続部分がはっきり見えますね。
GSP600は側圧の調整が可能で、スライド機構を中央に持ってくると緩くなり左右に広げるときつくなります。
GSP600は側圧キツめなので中央寄せが個人的におすすめですが、中央に寄せても若干キツいくらいです。
GSP600を実際に使ってみた
PC版フォートナイトでMIXAMPに接続し使用したので感想等を書いていきます。
GSP600の性能は最高
久しぶりに使いましたが、やはり定位は最高で360°しっかり聞き取れます。
音質傾向としては低音が弱めで中音域が強調されている感じになります。
なので普段から低音にチューニングされたヘッドセットを使い込んでいる人はかなり違和感を感じるかもしれません。
ですが、低音が抑えていることで密閉型ヘッドセットにありがちな音の籠りがなく非常にクリアに聞こえますし、細やかな足音やリロード音もしっかり拾ってくれます。
イヤーパッドは耳に当たる部分はファブリックになっていて通気性が良いのでGSP301にあった蒸れ問題を解消できています。
短時間集中向け
GSP600は重量や側圧の強さも相まって長時間の装着にはあまり向いていません。
ですが定位や音質はぶっちぎりで最高クラスなので数試合を集中的にプレイする際に非常に高いパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。
もちろんですが、GSP600を長時間付けていてもなんら問題ないという方もたくさんいるのでまずは使ってみて試すのが一番ですが、めちゃめちゃ高いですよね。
ただ、GSP600はリセールバリューが高いのでとりあえず買ってみて合わなかったら売るというのも手です。金銭的には当然マイナスが他のヘッドセットよりは売れやすい傾向にあるのでフリマアプリで相場を調べてから買うのもありですね。
マイク音質について
マイク性能のテストを行います。
・MIXAMPへ接続した音声
・YAMAHAのオーディオインターフェイス(AG06)へ接続した音声
・それぞれにタイピング音がどれたけ乗るのかも同時にテストします
比較対象として
・オーディオテクニカのコンデンサーマイク(AT2035)をYAMAHAのオーディオインターフェイス(AG06)へ接続した音声
・GSP600と同条件でGSP301の音質テスト
を行っていきたいと思います。
GSP600のマイクテスト
GSP600をASTROのMIXAMPとYAMAHAのオーディオインターフェイスAG06にそれぞれ接続し音声を録音しました。
マイクは双指向性となっていて非常にクリアでゲーミングヘッドセットの中でもかなり上位に位置していると思います。
タイピング音はSteelSeriesのAPEX PRO TKLで試してみた所若干ですが入ってました。
青軸やクリッキーなどの打鍵音が大きいキーボードだとそれなりに入ると思われるので静音リング等を併用すると良いでしょう。
一方で環境音は気になるレベルでは入らないので指向性はそこそこ優秀だと思います。
比較対象
比較対象として
・オーディオテクニカのコンデンサーマイクAT2035をAG06へ接続した音声
・GSP600の廉価モデルGSP301をMIXAMPへ接続した音声
を載せておきます。
AT2035は流石の音質でめちゃめちゃクリアに拾ってくれますね。
GSP301もGSP600に劣らずかなり高音質でした。指向性はGSP600と同じだと思いますが、キーボードのタイピング音は拾いにくい印象です。
やっぱゼンハイザー製のマイクは性能高いですね。
GSP301との比較
ゼンハイザー製のヘッドセットが欲しくてあれこれ探している方はGSP300シリーズも検討してみてください。
PS5に最適?高性能マイク搭載で軽量なEPOSのヘッドセットGSP301をレビュー
GSP301はGSP600と比較して
・イヤーカップの可動域が狭い
・イヤーカップそのものが小ぶり
・イヤーパッドが全体的にPUレザー
・側圧の調整ができない
になっていたりと正にGSP600の廉価版といった性能ですが
・本体が軽い
・マイク性能はGSP600と遜色ない
・GSP600同様に遮音性に優れる
・定位がしっかりしている
・安い
といった具合に本体が軽く扱いやすい上にGSP600よりも遥かに安く購入できる点が大きなメリットと言えます。
特に女性や子供だとGSP600は重量的にもサイズ的にも大きすぎる感は否めないのでGSP300や301を選択すると良いでしょう。
GSP600をどこで買う?
フリマアプリで程度の良い中古を買うのも手ではありますが、使用期間を偽って出品するかたも多いので結構博打的な要素が大きいので注意しましょう。
どちらかと言えばAmazonでアウトレット(返品された程度の良い新古品)販売されていたり古物商許可が降りている販売者(評価の高い)から中古で購入したほうが安全ですね。
色々と購入手段を書きましたが、結局のところ一番安全なのは新品を買う事です。ゲームデバイスはAmazonで買う方が非常に多いですが、在庫切れの時は公式サイトも見てみてください。結構在庫残ってたりするので。