驚異の曲率1000R『Odyssey G9』はスーパーウルトラワイドモニター界隈で覇権を握れるのか

近年じわじわと人気の高まってきている湾曲タイプのモニターですが、2020年の7月にサムスン電子より49インチスーパーウルトラワイドモニター『Odyssey G9』が発売されることになりました!

この『Odyssey G9』かなり攻めたゲーミングモニターということで発表当初から結構話題になっていてるんですよね。

今回の記事ではどのような部分で注目されているのか、一般的なスーパーウルトラワイドモニターと比較してもおすすめできるポイントがいくつかあるので深堀りしていきたいと思います。

スーパーウルトラワイドモニター『Odyssey G9』詳細

CTG9_005_L-Perspective_White
画面サイズ液晶の形状ディスプレイサイズスクリーンの曲率
49インチ湾曲1991.936×335.232㎜1000R
アスペクト比パネルタイプ明るさ(最小)明るさ(標準)
32:9VA300 cd / m 2420 cd / m2
ピーク輝度
(標準)
コントラスト比HDR解像度
1000cd / m22500:1あり5120X1440
応答速度視野角(H/ V)リフレッシュレート
1(GTG)ms178°(H/V)最大240Hz
『Odyssey G9』のスペック (サムスン公式より引用)

公式より一部抜粋しました。(詳細は下記URLよりどうぞ)
https://displaysolutions.samsung.com/monitor/detail/1644/C49G95T

曲率が1000R

見てくださいこの曲がり具合

プレイヤーが囲まれる勢いで曲がってますね

49インチのスーパーウルトラワイドモニターの曲率と言えば1800Rが主流だったんですが、このモニターの曲率は1000Rです。

人間の眼球は1000Rと言われているんですが、それに近いほど眼精疲労の度合いなんかも変わってくることが近年の研究で分かってきています。
https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/27701441

なのでゲームだけでなくデスクワークに使っても良いですね。(お金があれば)

ただし、曲率が1000Rともなればそれなりに歪みが出たりして違和感が出てきそうな気もします。

解像度5120×1440でリフレッシュレートは240Hz!!

これヤバイよね。

1000Rも凄いんだけどそれが霞むレベル。

今までの49インチのスーパーウルトラワイドモニターって
・解像度3840×1080 リフレッシュレート144Hz
・解像度5120×1440 リフレッシュレート 60Hz

のパターンが主流でゲーム用途としては当然144Hzを選ぶのが妥当なんですけど、解像度が3840×1080と低いのがネックでした。

3840×1080ドットのアスペクト比32:9の49インチとなると丁度27インチのフルHDモニターを2枚並べたサイズと解像度になるんですが、正直27インチのフルHDモニターって明らかに画質の荒さが分かるんですよ…

かと言って解像度を追ってリフレッシュレートを犠牲にするわけにはいきませんからね…

そんなこともあってこれまでスーパーウルトラワイドモニターはこれまで買わなかったんですが、『Odyssey G9』は解像度5120×1440でリフレッシュレートは240Hzという化け物仕様です。

うん。素直に欲しい。

これ一台で高リフレッシュレートでゲームしつつ配信したり高解像度でクリエイティブな仕事もできるしDPのマルチ接続によるウィンドウの移動も無くなる。

最高すぎる。

WQHD解像度

因みに解像度5120×1440アスペクト比32:9の49インチは27インチのWQHDモニターを2枚並べた時と同じ解像度且つサイズになります。

現在私は27インチのWQHDモニターをメインで使用してますが非常に満足してます。

これを2枚並べたサイズを真ん中のベゼル無しで扱えたらどんなに良いことか…

DisplayHDR1000とHDR10+

広大なHDR600シェード

「DisplayHDR1000」
「 HDR10+」https://www.phileweb.com/news/d-av/201709/03/42027.html
詳細についてはこちらを参照してください。

DisplayHDR1000とHDR10+の違いってなんぞ?
と思う方もいるかもしれませんが、超ざっくり言うとDisplayHDR1000はHDRの性能を示した規格を指していて、HDR10+は映像データを伝送する規格を表しています。

DisplayHDR1000の下にはDisplayHDR600とDisplayHDR400があるんですが、当然DisplayHDR1000のほうが優れています。

DisplayHDR1000は昨年度までは最もハイクラスな規格だったんですが、HDR1400が2019年の9月に発表された為、現在では2番目に高い規格となっています。とはいってもHDR1400のモニターが一般に出回るまでにはまだ時間が掛かりそうですし、なにより値段がぶっちぎって高いのは目に見えているのでHDR1400のことは気にする必要はないです。

『Odyssey G9』のちょっと気になった点

個人的にちょっと気になった部分やコレはいらないと思った部分について書いていきます。

背面のデザインが特徴的

眼球を意識してなのか背面は目玉のようなマーベルヒーローのリアクターのように青く丸く輝いてます。

インフィニティコアって言うらしいです。

うん。カッコいいんですが、私個人としてはモニターの背面は見ないのでその分コストダウンしてほしかったなぁというのが正直なところ。

まぁでもこういったゲーミング関連機器ってインパクトも重要だったりするので仕方ないですね。

モニターアームの取り付けが可能かどうか

前モデルが可能だったので今回もおそらく可能だとは思いますが背面の形状的に一部モニターアームは干渉して使えなそうな気もするんですよね…

海外の開封動画見た感じだと若干奥まった所にVESAのネジ穴が有ったので…

流石にエルゴヒューマンLXとかのメジャーどころは取り付け可能なように設計するはず……だよね?

値段

正直20万は超えるかなと思ってたんですけど、大体18万ちょっとで買えるっぽい。

予想よりは安かったけどモニターに18万は正直足踏みしちゃうよね。

10年以上前に買ったシャープの亀山モデルの32型TVが10万円以上した事を考えると液晶ってとてつもなく進化してんだなぁとは思いますけどね。

さいごに

値段が値段ですので万人向けのモニターではないですが、間違いなくスーパーウルトラワイドモニターの中では頭一つ抜き出ていると思いますし、今後対抗馬となるモニターが現れず製品自体の耐久性に問題がなければスーパーウルトラワイドモニター界隈で覇権を握れるのではないでしょうか。

これを機に他のメーカーでももっとスーパーウルトラワイドモニターに力を入れていって盛り上げて欲しいですね。

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